こないだ国会図書館からの帰りである。あれは、そのまま直近の永田町駅入口に入ってしまうと、有楽町線プラットフォームを延々と歩いて半蔵門線へ行かなければならないので、今回は降りる時に使うほうへ向かった。もちろん喫煙しながらだが、周囲に誰もいない。すると雨がっぱを来た警官らしき男が、何だか図々しく私の前に立ちふさがり、「あのここタバコいけないんですよ」と言う。相手をするのも面倒だから「分かった分かった」と言って押しのけ、吸い続けながら駅まで歩いたのだが、この「分かった分かった」は、お前がファシストの手先(自覚なく)であることは分かった、警察は人権侵害がお家藝だということは分かった、という意味である。
 さっき『ディア・ドクター』を観たが、今の私は、警官というのはあんな高等な会話ができる人種ではないということを知っている。何? 二人だけで判断するな? それならもっと知能の高い警官をよこせよ京都府南警察。

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暴力団にかかわるのがそんなに悪いことなら、ヤクザ賛美映画を作るのがなぜいいのか、理解できない。