距離を感じる

 作品社から、仲正昌樹の『学問の取り扱い説明書』とか、なんかそんな題名の本を送ってきた。もちろん、著者からではない。
 中味をぱらぱら見たが、索引を見ても私は出てこないようだし、哲学とか社会学とか、私には興味のないことが多かった。というか、ポストモダンの定義について未だに私に答えていない仲正のこういう本を私に送ってどうしようというのだ。
 あとがきを見たら、学生に対して怒っている。建物の入り口で、禁煙なのに吸殻を捨てているとかいうのだが、吸殻は捨てちゃいけないが、大学の屋外での禁煙なぞ守ることはない。こういう本を送ってこられても精神衛生に悪いし、ブックオフでも大した値段にならないのだよなあ。
 あと相変わらず、ネット上での悪口に怒っている。アマゾンなんて今は反論できるんだからすればいいのに。私は最近、そういう怒りからは次第に遠ざかっている。もう「大学へ通報」とかできないしね。仲正君も大学教授辞めてみたら、「大学へ通報するぞ」とか言われずに済むのでは? あと統一教会にいたことを言われるのが嫌みたいだけど、それなら、統一教会体験を書いて出せばいいだけのことである。
 島田裕巳の本で、中沢新一の父親やその兄弟が共産党員だったと知った。まあその辺に興奮してしまうのが、私の理解の及ばないところである。しかしこれのおかげで、憲法九条というのがいかに天皇制的かというのがよく分かった。

                                                                    • -

井上章一さんから『伊勢神宮』を送ってもらったのだが、どうも読み進められない。もう大分前からやっているはずで、あとがきを見て、もう十年前には材料が揃っていたが、建築史から心が離れてなかなか書けなかった、とあって、読み進められなかった理由が、井上さんの熱意のなさなのだと分かった。
 小沢自然君が比較文学会を退会していた。まあ、時間の問題だろう、と思っていた。 

                                                                    • -

番付外まで落ちていた力士・大魔王が引退した。潮丸も引退して小野川になったが、東関部屋を継ぐのだろう。となると、高見盛は…? まあ高見盛に部屋持ち親方ができるとは思えないが…。