政治少年死す

 「アサッテの人」の諏訪哲史が、『新刊展望』で読書日記を書いている。「風流夢譚」など、封印された作品について書いていて、おやそういうものも読む人なのかと思ったが、大江の「政治少年死す」について、「長年捜し続けた原テキストの入手はついに叶わず、これだけは鹿砦社の再録版によった」と書いてある。ん? 「文學界」のバックナンバーでみな読んでいたはずだが、いったい何を長年捜し続けたのだろう。私も「文學界」からコピーしてきたが…。