教科書 鈴木一策著『マルクスとハムレット』(藤原書店)
とあるが、そんな本は、どこを探しても、ない。グーグル検索でも、出るのはこれだけである。もしかして近刊予定なのかと思い、藤原書店に電話して訊いたが、別に予定はないという。藤原書店の雑誌『環』に載った論文ででもあるのかと思ったが、それもないらしい。
鈴木先生、いったい何を教科書に使っておられるのか、頭のいい国学院の学生がもしいたら、教えて欲しいのである。いや鈴木氏という人のことは全然知らないし何の恨みもないのだが、これはどう見たって単行本の表記である。
(小谷野敦)
追記・「近刊予定『ハムレットとマルクス』」とある旨知らせを受けたが、何しろ今年の授業の教科書であるから、出ていないものを掲げてどうするのだ。しかも刊行の目処は立っていないようだし。
さらに追記・2014年に刊行された。