昔の事件

頼まれて「首絞めた」 殺人容疑の女性供述 栃木・佐野

1991.09.26 朝日新聞東京地方版/栃木  
 25日未明、佐野署に「ネクタイで男性の首を絞めて殺した」と通報があり、同署員が佐野市堀米町、飲食店員大塚忠さん(37)方に駆けつけると、大塚さんが死んでいた。同署は現場にいた、群馬県太田市に住む無職女性A(18)を殺人の現行犯で逮捕、犯行の動機など調べている。A容疑者は「大塚さんから結婚を迫られたが、断ったところ、結婚できないなら死んだ方がいいと、首を絞めるよう頼まれて殺した」などと供述しているという。
 調べによると、A容疑者は24日夕、2年ほど前から交際のあった大塚さん方を訪ね、結婚話をしていた。25日午前4時ごろ、A容疑者が「離婚したばかりなので、一緒になれない」と結婚を断ると、大塚さんは「一緒になれないなら死んだ方がいい」と言って、「オレは死にたい」などと遺書めいたものを走り書きしたという。さらにネクタイの片方をふすまの取っ手にしばりつけて首に巻き、A容疑者に「絞めてくれ」と頼んだという。
 A容疑者は今月初めに、ほかの男性と結婚し24日に別れたばかりだったという。大塚さんも離婚しており、2人は2年前から群馬県邑楽郡邑楽町内のスナックで一緒に働いていて知り合った。今年1月から8月まで同せいしていたという。

 悲しい事件である。しかし、23日で別れた男とは何だったのか、この女はその後どうしたのか、未成年で自殺幇助と見られただろうから、三ヶ月程度の罪だろうか。続報は見当たらない。