私の本を読んで「はじめに結論ありきという感じがした」と書いている人がいたのだが、自著なんだからはじめに結論があるのは当たり前なのだ。「はじめに結論ありき」という言葉は、会議などをする際、特に政府の審議会とか地方自治体の公聴会とかで、部外の人を呼んで意見を聞いたりする時に、かっこうをつけただけではじめから政府などの結論は決まっていた、という時に使うものだ。「独断と偏見」と同じ誤用で、結論が分からないで本を書きだすのは橋本治くらいだろう。

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佐伯順子さんの新著『明治美人論』のあとがきを見ると、一緒にドイツへ行っていた母上(オブジェ作家の佐伯統子さん、1933年生)は先に帰国していたらしく、母上が倒れたと聞いて急遽帰国し、病院の緊急集中治療室へ入っていた時に、東北大地震があって、佐伯さんは六本木通りを歩いて帰宅したとあった。大変だったんだなあ。佐伯さんは阪神大震災の時はアメリカにいたので、地震よけの運をそこで使ってしまったという感じであろうか。 

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1998年以降、つぶれた短大一覧
(四年制に移行とか校名変更とか、合併したとかで存続したのではなく、本当になくなったもの)
北海道
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広島県
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山口県
 徳山女子短大 
香川県 
 香川県明善短大 
 瀬戸内短大 
高知県 
 土佐女子短大 

 まあよくこの程度で済んでいると思う。