高畑さんの新刊。既に読んだものも入っているが、最後に載っている断煙始末記が皮肉が効いていて面白い。しかし「禁煙宣言書」というのを高畑さんが書き直しているが、これは「断煙」が断固として正しい。酒は断酒なのになんで煙草は禁煙なのか。なお2009年暮れ、高畑さんは断煙継続中と書いているが、最近も喫っているという情報なので安心されたい。
ところでこの本に書き下ろしの面白いエッセイが入っていて、大和言葉にら行で始まるものはなく、「りす」は栗鼠で「りっそ」だとか「凛々しい」は漢語から来ているとか書いてある。国語学者の犬飼隆によると「くに」も「郡」から、「かみ」も「簡」からだとあるのだが、犬飼の本を二冊ほど見てみたが見当たらない。出典を示してほしかった。