佐藤亜有子が43歳で死んでいたことが分かった。文藝賞優秀作『ボディ・レンタル』で話題になり、大江健三郎の後輩の東大仏文科卒ということでも騒がれたが、その後は振るわず(しかし篠原一はどうしたのだろう)、大作『東京大學殺人事件』も、出身校を売りにしたのだろうが話題にならず、消えていた。それが数年前、子供時代に家族から性的虐待を受けていたことと、精神を病んでいることを明らかにした著作を上梓し、これもまったく話題にならなかったのだが、私はブログでとりあげた。
 この状態では、長く生きられなかったのも無理はないが、夫がいたというのは知らなかったし驚きであった。
 さて、この十数年、女性作家や文学研究者、文筆家の早世は続いており、一時は姫野カオルコさんが、次に死ぬのは姫野じゃないかと言われているなどと言っていたが、幸いまだ生きている。で、年表を作った。

2013 今邑彩(57)、佐藤亜有子(43)
2012
2011 菅聡子(52)竹村和子(57)
2010 黒岩比佐子(52)
2009 栗本薫(56)
2008 氷室冴子(51)
2007 池田晶子(47) 
2006 米原万里(56)
2005 岡田史子(56)杉浦日向子(48)アンドレア・ドウォーキン(59)
2004 鷺沢萌(36、自殺)
2003 岸田理生(57)
2002 
2001 千野香織(50)井田真木子(45、事故死)
2000 如月小春(44)

1995 冥王まさ子(56)

1993 森瑤子(52)
1992 干刈あがた(49)、李良枝(37)

1987 有吉佐和子(57)