古典・中古典を読んだ年表

1987年に大学院に入った当時、自分があまりに本を読んでいないという強迫観念から頭がおかしくなって狂ったように読んだことは書いたことがあるが、改めて古典的作品とか有名作品をいつ読んだか調べてみた。題名は一般的なものとし、英語で読んだものも日本語で記した。初期には作家をまとめて読んでいたので作家名になっている。

 

1975(12歳) 老人と海南総里見八犬伝始まり、山椒太夫高瀬舟水滸伝(抄)坊っちゃん平将門(海音寺)
1976(13歳) 花神,藤十郎の恋・忠直興行状記

1978(15歳) 万延元年のフットボール、人形の家、羅生門小僧の神様・城の崎にて、蒲団、破戒、太宰治、白痴(ドスト)
1979(16歳)二葉亭四迷野間宏金色夜叉島崎藤村ラーマーヤナ(抄)、雪国、眠れる美女ブッダのことば、北回帰線、赤毛のアン
1980(17歳)伊豆の踊子、掌の小説、十二夜シェイクスピアオデュッセイアイリアストム・ジョーンズ、オリヴァー・トウィスト、デイヴィッド・コパーフィールド、ファウスト精神分析入門、枕草子伊勢物語平家物語徒然草方丈記土佐日記、日本の思想(丸山)風姿花伝
1981(18歳)俘虜記、個人的な体験、大鏡好色五人女アルプスの少女ハイジ金閣寺、ロリータ、土、蠅の王、日本霊異記、即興詩人(鴎外)、
1982(19歳)パルムの僧院痴人の愛歌行灯高野聖フィガロの結婚舞姫(鴎外)異邦人、樋口一葉、ブッデンブローク家の人びと、山の音、情事の終り、オブローモフ風立ちぬ桜の園、サド侯爵夫人、風の歌を聴け羊をめぐる冒険、饗宴、グレート・ギャツビードルジェル伯の舞踏会、トニオ・クレーガー・ヴェニスに死す、好色一代男吾輩は猫である
1983(20歳)プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神、自殺論、星の王子さま曽根崎心中恋愛論スタンダール)人と超人、フラニーとズーイー、銀河鉄道の夜すばらしい新世界嵐が丘自負と偏見ハックルベリー・フィンの冒険、1984(21歳)ワインズバーグ・オハイオ、雁、モモ、ロビンソン・クルーソー飛ぶ教室源氏物語、聖書、ガリヴァー旅行記細雪南総里見八犬伝、ねじの回転、ジェイン・エア千羽鶴、若い芸術家の肖像(ジョイス)、失楽園欲望という名の電車灯台へ、フランクリン自伝、ニーベルンゲンの歌君主論チャタレイ夫人の恋人風と共に去りぬカラマーゾフの兄弟モーパッサン短編集、三四郎、それから、草枕虞美人草アンナ・カレーニナはてしない物語東海道四谷怪談アクロイド殺し、エマ、サロメクレーヴの奥方
1985(22歳)白鯨、ドン・キホーテ、若きウェルテルの悩み、緋文字、ポオ小説全集、罪と罰ゴドーを待ちながら善の研究遠野物語、テス、門、死に至る病、悪霊、ブリキの太鼓赤と黒、元禄忠臣蔵古事記ヴァージニア・ウルフなんかこわくない、復活、オイディプス王三文オペラ八月の光、検察官、かもめ、コインロッカー・ベイビーズモリエール名作集、
1986(23歳)従姉ベット、ボヴァリー夫人女の一生、脂肪の塊、オネーギン、社会契約論、トマス・アクィナスマルクスその可能性の中心、アンティゴネー、三人姉妹、共同幻想論、表層批評宣言、ダロウェイ夫人、黒髪、エウリピデスアイスキュロス悲劇の誕生、暴力と聖なるもの、広い藻の海、
1987(24歳)方法序説、大衆の反逆、危険な関係鹿鳴館、エロティシズム(バタイユソフォクレス、言語にとって美とはなにか、反=日本語論、逃走論、アーサー王の死、ドストエフスキー論(バフチン小林秀雄初期文芸論集、暢気眼鏡、浮雲(林)芸術と実生活、言葉と物、武蔵野夫人、物語の構造分析、子供の誕生、百年の孤独春と修羅菊と刀、城、遊びと人間、ツァラトゥストラかく語りき、考えるヒント、毛皮を着たヴィーナス、父と子、アンチ・オイディプスマラルメ詩集、草迷宮、反復、ソラリスの陽のもとに、構造人類学、モオツァルト・無常といふ事、こころ、小説の方法、阿Q正伝狂人日記歎異抄道徳の系譜指輪物語正法眼蔵随聞記、あらくれ、「いき」の構造、シラノ・ド・ベルジュラックソクラテスの弁明、エチカ、感情教育、空気頭・欣求浄土共産党宣言論理哲学論考、ルイ・ボナパルトブリュメール十八日、田園の憂鬱、ホモ・ルーデンス竹取物語。蓼食う虫、ぼく東綺譚、パンセ、雨月物語、野火、吉野葛・盲目物語、病床六尺、帝国主義、パリの憂愁、無縁・公界・楽、冥途・旅順入城式、神曲、行人
1988(25歳)道草、明暗、三酔人経綸問答、青年、春琴抄、家族・私有財産・国家の起源、ダフニスとクロエ、近代能楽集、ウィタ・セクスアリス、陰翳礼讃、文章読本少将滋幹の母、鍵・瘋癲老人日記、構造と力、五重塔ルバイヤート、息子と恋人、犬を連れた奥さん、ハワーズ・エンド、武蔵野、ふらんす物語田舎教師或る女、サラダ記念日、死の棘、文明の生態史観、チベットモーツァルト椿説弓張月、肉体と死と悪魔、死者の書日本近代文学の起源、こわれがめ、パミラ、地獄の季節、隠喩としての病い、ノルウェイの森、岬、茶の本、変容の象徴、闇の奥、知的生産の技術、余は如何にして基督信徒となりしか、ガルガンチュアとパンタグリュエル、自由からの逃走、マルテの手記、本居宣長
1989(26歳)ペレアスとメリザンド、トリストラム・シャンディ、パンツをはいたサル、論語孟子、武士道、インドへの道、科学革命の構造、清兵衛と瓢箪、李陵、蘭学事始、女坂、ミメーシス、福翁自伝ドグラ・マグラ水滸伝、アイヴァンホー、夢十夜、和解、暗夜行路、サンクチュアリ、ビリー・バッド、ラモーの甥、和泉式部日記、更級日記、ある婦人の肖像、日本橋奥の細道カンディード銀の匙、滝口入道、北越雪譜、古寺巡礼、氷川清話、二百十日・野分、枯木灘、油地獄、海上の道、妹の力、
1990(27歳)黄金のろば、マチウ書試論、墨汁一滴、動物農場、ジョゼフ・フーシェ、嘔吐、北原白秋詩集、オーランドー、高村光太郎詩集、うたかたの日々、コルリッジ詩集、リヴァイアサン桜島、異形の王権、文明論之概略、むらぎも、砂の女アメリカと私、テレーズ・デスケールー、アドルフ、中世の秋、青い花、アタラ・ルネ、騎馬民族国家、三国志演義、風土、現代の英雄、アブサロム、アブサロム!、文学とは何か、洪水はわが魂に及び、悲の器、明治大正史世相篇、子午線の祀り、苦の世界、テスト氏、不如帰、真景累ケ淵、芳兵衛物語、半七捕物帖、ビルマの竪琴、日本政治思想史研究、意識と本質、其面影、仮装人物、死霊、波うつ土地、ビュビュ・ド・モンパルナス、国家と革命、
1991(28歳)駱駝祥子、蜻蛉日記、夕暮まで、第二藝術、照葉樹林文化、堕落論山椒魚神皇正統記紅楼夢、伝奇集、ウェイクフィールドの牧師、グラマトロジーについて、世界の終わりとハードボイルドワンダーランド、宇津保物語、太平記栄花物語東海道中膝栗毛落窪物語義経記宇治拾遺物語愚管抄、好色一代女、大和物語
1992(29歳)日本文学史序説、後鳥羽院、戯作論、物語のディスコース、黒い雨、とはずかたり、諸国物語、太陽のない街、放浪記、オリエンタリズム、職業としての学問、フッサール蟹工船存在と時間、外套・鼻、読史余論、伸子、マリー・アントワネット、想像の共同体、封神演義オリンポスの果実夫婦善哉判断力批判小さき者へ、タテ社会の人間関係、純粋理性批判、夢酔独言、エゴイスト、国家
1993(30歳)日本三文オペラ(開高)女の一生(森本)斎藤茂吉歌集、変身物語、アエネーアス、愛人、失われた時を求めてイワン・デニーソヴィチの一日、サテュリコン、フランソワ・ラブレーの作品と中世・ルネッサンスの民衆文化、車輪の下,使者たち、少女仮面、流れる、アベラールとエロイーズ、ジキル博士とハイド氏婦系図、悪口学校、実践論・矛盾論、ナナ、恋愛のディスクール・断章、千年の愉楽三好達治詩集、万葉集謡曲集、説経節法華経、風俗小説論、多情多恨、先祖の話、道化の民俗学狭衣物語
1994(31歳)別れた妻に送る手紙、木綿以前の事、世界の共同主観的存在構造、夜の寝覚、春香伝曽我物語、アフリカ農場、真珠夫人、クロイツェル・ソナタ、青春、ラオコオン、眩暈、当世書生気質上海バンスキング、性の歴史、闇の左手、魔風恋風
1995(32歳)鷹の井戸、文学論、ルージン、伽羅枕乳姉妹、弓と竪琴、迷宮としての世界、啓蒙の弁証法実践理性批判エロ事師たち、血の婚礼、存在と無千のプラトー日の名残り、聖なるもの、我と汝・対話、華岡青洲の妻、終わりの感覚、王の二つの身体、われら、椿姫、ニューロマンサー
1996(33歳)沓掛時次郎・瞼の母、炎の人、マルドロールの歌、存在の耐えられない軽さ、飛ぶのが怖い、諺紫田舎源氏、ポストモダンの条件、三人吉三廓初買、雪之丞変化フランケンシュタイン、オーカッサンとニコレットとりかへばや物語、豊穣の海、代表的日本人、妾の半生涯、武家の女性、近代美人伝、昔話の形態学、桐一葉・沓手鳥孤城落月、今日のトーテミズム、
1997(34歳)小公子、なよたけ、縮図、狭き門、にんじん、暗室、火宅の人、虚無への供物、されどわれらが日々ー、薔薇物語、モル・フランダーズ、黴、友情、民衆の敵カーマスートラ、告白、醒酔笑、自由論、哲学書簡、歴史の終わり、カラーパープル、ドミニック、家畜人ヤプー蒼き狼どん底、バガヴァッド・ギーター、
1998(35歳)赤頭巾ちゃん気を付けて、詩と真実、戦艦大和の最期、蘆花徳富健次郎、ローマ字日記、わたしの渡世日記、西遊記、お菊さん、遠雷、元禄御畳奉行の日記、和宮様御留、淀どの日記、秀吉と利休、猟銃・闘牛、アルルの女エズラ・パウンド詩集、ギルガメシュ叙事詩、貧乏物語、アーロン収容所、蕁麻の家、さかしま、自然と人生、イワン・イリッチの死、時計じかけのオレンジ青い山脈
1999(36歳)自叙伝(大杉)八十日間世界一周、紋章、日はまた昇るかもめのジョナサン、カタロニア賛歌、日本の下層社会、欺かざるの記、イノック・アーデン、
2000(37歳)帝国主義(幸徳)折たく柴の記、蹇蹇録、バリー・リンドン、西洋紀聞、忘れられた思想家、知の欺瞞、王子と乞食、ノンちゃん雲に乗る、女性の解放(ミル)、ザ・ヌード、鳩の翼、性の政治学、地上、ロード・ジム、タバコロード、仕事と日、
2001(38歳)神統記、ボリス・ゴドゥノフ、都会の憂鬱、エルナニ、国体論及び純正社会主義アドリエンヌ・リッチ詩集、山椒魚戦争、未開人の性生活、何が私をこうさせたか、市民政府論、金瓶梅、恋愛対位法、フィンランド駅まで、自然真営道、退屈な話、
2002(39歳)潮騒、多甚古村、イエス伝(ルナン)火の柱、アリストテレス政治学、めし、東邦の理想、政治神学、ウィルヘルム・テル、その妹、おとうと、腕くらべ、杏つ子、蜜のあはれ、真知子、多情仏心、太閤記
2003(40歳)女の一生(山本)ポールとヴィルジニー、麦死なず、君の名は、コモン・センス、ロボット、信長公記、エッダ・グレティルのサガ、何が彼女をさうさせたか、ビリティスの歌、ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら、ラインケ狐、保元物語平治物語レ・ミゼラブル五稜郭血書、真実一路、完全なる結婚、荒涼館、
2004(41歳)死の淵より、ペルシア人の手紙、路傍の石童子問、死刑囚最後の日、戦争と平和海底二万マイル、コレクター、私のアントニーア、ジャン・クリストフ、ウィルヘルム・マイスターの修業時代、
2005(42歳)武道伝来記、裸のランチモンテ・クリスト伯、あめりか物語、殉情詩集、生物から見た世界、少年時代(トルストイ神聖喜劇、運命、
2006(43歳)クオ・ワディス、天の夕顔、死線を越えて、小説平家、孫子、日暮硯、空想より科学へ、ピノッキオの冒険、1946・文学的考察、取り換え子、光と風と夢、ペール・ギュント韓非子、佳人乃奇遇
2007(44歳)憂い顔の童子、どうで死ぬ身の一踊り、リツ子・その愛・その死、暖流、富士、流れる星は生きている、わが町、森は生きている、リリオム、サトウ・ハチロー詩集、ミル自伝、月と六ペンス、居酒屋、三銃士、
2008(45歳)青銅の基督安城家の兄弟、痴人の告白(ストリンドベリ)死せる魂、ベラミ、播州平野・風知草、巨匠とマルガリータ、テレーズ・ラカン、天うつ波、ピエールとジャン、君たちはどう生きるか、紅はこべ、背徳者
2009(46歳)姉妹(畔柳)ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯、死の家の記録、娘と私、コロンバ、郵便配達は二度ベルを鳴らす、センチメンタル・ジャーニイ、
2010(47歳)賢者ナータン、井伊大老の死、無名作家の日記、勝海舟、道標、大川端、エトルリヤの壺、女工哀史ブヴァールとペキュシェ、日本のいちばん長い日、舞姫タイス、旅の重さ、アルト・ハイデルベルヒ、ハツカネズミと人間、バラバ、マハーバーラタ(抄)ジョン・ガブリエル・ボルクマン、三角帽子、モヒカン族の最後、阿呆物語、エレホン、ジェルミナル、トーノ・バンゲイ、ジェルミニイ・ラセルトゥ、ワシントン広場、バンビ、ミヒャエル・コールハース、わんぱく時代、説得、アナバシス、サーニン
2011(48歳)ほら男爵の冒険、ああ野麦峠、鉄仮面、影をなくした男、せむしの子馬、ラデツキー行進曲小野十三郎詩集、レベッカ、キルプの軍団、青年(林)静かなドン(抄)帰郷(大佛)偉大なる王
2012(49歳)鳩の頸飾り、浮世風呂、村のロメオとユリア、ブーガンヴィル航海記補遺、月長石、マヌの法典、利根川図誌、メナムの残照、
2013(50歳)ケイレブ・ウィリアムズ、長靴をはいた猫月と太陽諸国の滑稽譚、アスパンの恋文、移動祝祭日、黒い目と茶色の目、水死、徳田秋聲
2014(51歳)野生の棕櫚、顧みれば、
2015(52歳)カクテル・パーティ(エリオット)ノーサンガー・アベイ、法窓夜話
2016(53歳)ペンテジレーア、夜と霧、死の床に横たわりて、白衣の女、狐物語プロタゴラス、漂民宇三郎、お菓子とビール、星をつぐもの、ベン・ハー、ひげ男
2017(54歳)平凡物語、その前夜、けむり、サッフォー、浮城物語、ジョゼフ・アンドルーズ
2018(55歳)アグネス・グレイ、虐げられた人びと
2019(56歳)葦と泥、葡萄畑の葡萄作り、蒙求、ポルトガリヤの皇帝さん
2020(57歳)ペスト(デフォー)獄中からの手紙(ルクセンブルグ)永遠平和のために、ハイルブロンの少女ケートヒェン、ミンナ・フォン・バルンヘルム、ポンペイ最後の日、クヌルプ、ナルチスとゴルトムント、ペーター・カーメンチント
2021(58歳)ゲルトルート、ドゥイノの悲歌、リトル・ドリット、月は沈みぬ、悲しみの歌(オウィディウス)妻よねむれ、