今日は野暮用のついでに国会図書館へ行ってきた。今年になってからろくなことになっていないので、実に嫌だったのだがそうそう避けても通れないから行ったが、やっぱりひどい目に遭った。
以前は、自分持ちのカードで入館用のカードを入手する手順だったのが、今年から、手持ちのカードでそのまま入れるようになった。ところが、このカードが磁気システムが脆いらしく、二度ほど使ったらたちまち反応しなくなったのである。それでインフォメーション・センターへ行ったら、壊れているとかで新しいのを作ってくれたのだが、こんなに簡単に壊れるのでは困る、と苦情を言った。それでますます嫌になったのですぐ帰ってきた。
ところで、私がインフォメーション・センターへ行った時、係員は女一人、そこに、40代くらいかと見える一見知的女性が何か訊いていた。後ろでいらいらしながら聞いていると、係員が、何やら国会図書館の調べ方から説明している。なんだこいつと思って脇へ回ると、『看護雑誌』だか何だか、その類の雑誌を持っていて、
「…こういうのなら学校にもあるし、これじゃあ違うんです」
とか言っている。係員は当然、「それなら、学校でお調べになったら」
と言うのだが、「それじゃダメなんです」と言っている。
50にもなろうかというおばさんの「学校」とは何だか分からない。係員も困って、
「あの、具体的に、何を探しておられるのでしょう」
と訊くと、女、ちょっと考えて、
「んー、私の中にキーワードはあるんですけど…」
と言う。私はブチ切れそうになった。こいつは何者か知らないが、家にネットにつながったPCもないのか、それとも調べ方を全然知らないのか。いきなり国会図書館へやってきて、調査勉強の仕方から質問してるんじゃねえよ、ということである。
(私の中にキーワード…)
という、本人は何か知的なつもりで使ったのであろうセリフが、限りなく白痴的に私の中では響き続けたのであった。