「運命の人」は途中から観はじめたのだが、最終回を観ていてどうにも欺瞞的で耐えがたかった。
・沖縄に米軍がいるのは「密約」とは直接の関係はない。
・沖縄が米軍の犠牲になっているとしたら、憲法九条のせいである。それを追及しようとしない。
・沖縄の人がみんないい人、というあほらしい幻想。
沖縄戦が悲惨だったことと、密約とは何の関係もない。
・あたかも強姦というのが沖縄で米兵がしているだけ、みたいな描き方。 
 要するに沖縄にたくさん米軍がいるのは、改憲をさまたげてきた左翼のせい、とも言えるのだ。

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「それでも、生きていく」というのが藝術選奨新人賞をとったので観はじめたが、すぐ嫌になった。だいたい殺人事件の犯人側と被害者遺族との接触というのは、『深紅』あたりから始まったのだろうが、偽善的になるのが分かり切っている。それに、誰もタバコを吸わない禁煙ドラマだった。