数年前から、文筆家も確定申告で消費税を支払うことになった。それが、二年後の支払いで、収入が一千万を超えた場合に支払うというのである。それで、なんで二年後なのかなあとぼんやり思ってはいたが、税金のことは考えたくないので放っておいた。それで私は二年前には一千万を超えたが去年は超えなかった。しかし二年前が基準なので払わないといけないというので、税務署員(個人課税課)に、なんで二年後なんだ、と問うたら、こいつがまったく要領を得ない。いっぺん、電話を切って誰かに訊いてからかけ直してきたのに、さっぱり分からない。最初は「法で決まっている」と言うから、「だからなぜ二年後なのか」。ついで「いちがついっぴにはまだ分からないわけですよね」「それなら三月の確定申告の時には分かるじゃないか」の繰り返し。ひたすら「立法の趣旨」とか言うだけで、お前は頭が悪いのかと怒鳴りつけた。
たとえば、こんなのもある。
http://www.suda.gr.jp/faq/f_shohi.html#q1
しかし分からない。それで国税局のほうへ電話して訊いたら、一月一日から消費税をかけて売るのだ、と言うからやっと分かった(なんでそれくらいのことが言えないのだ)。
だが今度は、じゃあ文筆家はどうするのか、と思ったから、文藝家協会へ電話して顧問税理士の説明を受けたが、原稿料印税の中に消費税が入っているという建前なのだという。それはえらいことだ。一千万超えているかいないかなんて相手方は知らないわけだから、これは単純に、超えた者が損をすることになってしまう。もちろん、五千万とか収入があればいいが、私のように、超えたり超えなかったりという者が一番損になるわけである。
しかもまた税務署というのが、文筆家のことなんぞ考えていないのであるから、こんな風に全然説明できなかったりするわけである。こっちももちろん、消費税をつけて売るわけじゃないから、何度「一月一日には分からない」と言われたって分からないわけである。上の税理士の説明も、大人と子供とか分かりやすく書こうとしているのだろうが、文筆家からすると分からない説明になってしまっている。
お前そんなことに今ごろ気づいたのかと言われそうだが、だから私は経済は弱いんだって。
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http://blog.goo.ne.jp/ayakashi1154/e/816f799b5a438f91116f1b845fae2183
田中貴子こそ珍奇な誤読をしているのである。どこからどこまでが中世かなどというのはまったく便宜的なものに過ぎず、井上さんの論は根本から成り立たないのである。学問というのは中立的なものであって、本郷さんがどこにいようと関係ないのである。ただし、本田由紀のように「倫理的」な姿勢を打ち出したら、それはお前はどうなのだということになるが、歴史学というのは基本的に事実を明らかにするものであって、関東史観だの何だの「史観」などというものはヘーゲル流のインチキなのである、ということを今度出す本に書いた。風通しをよくするも何も、自分で私のことを黙殺しておいて、よく言うぜ田中貴子。