十数年前に柳田邦男の『犠牲』を読み、私も神経症で苦しんだことがあるからある種の共感をもって、朝日新聞で『『犠牲』への手紙』を紹介したことがある。
当時、勢古浩爾さんもこれに触れていて、これを茶化した大月隆寛は情けない、と書いていた。どこで茶化したのかと思って勢古さんに訊いたのだが分からず、載っていそうな大月の本を数冊買ったが発見できなかったことがある。
しかし、その当時から、その妙に感傷的な筆致、そのうち宗教へ走りそうな雰囲気は感じていたのだが、やっぱりそういう人になってしまったらしい。まあ、あれだけの不幸に遭遇したら、人はそうなってしまうものかもしれない。
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鶴見俊輔・加藤典洋・黒川創『日米交換船』には鶴見によるあとがきがあり、それが「二〇〇六年二月五日」の日付で、その後に二行、「都留重人氏は二〇〇六年二月六日に亡くなられた。この本をお見せすることができず残念である 鶴見俊輔」と追って書きがあり、オタどん示唆の通り、これを鶴見のことと勘違いしたと思われる。
もっとも芹沢光治良研究者氏は脳を病んでいるらしく、深夜に図書館外で女性に口説かれたり、黒古先生とは別種の(「待ったく」など)誤記がある。療養に努めていただきたい。
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五島勉はもう六年近く沈黙しているが、まあ歳も歳だし。あのノストラダムス本を読んで本気にしていたのってやっぱりバカな大衆なんだろうな。西丸震哉は五島と共著を出しているが、1990年に、今の若者は食べ物のせいで平均寿命が41歳になる、とか言っていて、それから20年たったが結局そんなことはなかったわけで、これもちょっとした奇人だわな。
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巌谷小波の娘は藤林益三と結婚している。これも『有名一族』から漏れている。
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一週間前に「日本の古本屋」からさる本を注文したら、何の音沙汰もなく、もう一度見たら登録がなくなっていた。売り切れていたならそう言え。愛知県の福岡古書店である。つぶれてしまえ。