SATC

 この略称で分かる人はおおむね30代以上の女だろう。『セックス・アンド・ザ・シティ』である。ニューヨークを舞台に、四人の女たちが男性遍歴を重ねる連続ドラマである。日本でも人気があるが、男、ならびに若い女には人気がない。しかしこのドラマを好きでない人の、その理由は決して、この女たちの「だらしない」性的遍歴ではなくて、彼女らが「ブス」であることによる。一人だけ、いくらかましなのがいるが、特に主人公がブスである。もちろん、歴然たるブスとは違う。セックスしてもいいかな、と男が思う程度のブスであることが重要なのである。
 しかし、なんでこんなブスたちの物語を観なきゃいけないんだと男や若い女は思い、30代以上の女は深く感情移入するのである。しかしここでミソとなるのは、じゃあ日本版を作ろうという動きがないことである。日本で、このくらいの顔の女優を四人そろえるというのは難しいし、第一、企画が通らないだろう。もちろん、四人揃ったりドラマティックな展開を見せないとしても、それは日本の女においても、現実としてある。

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kokada jnetさん、レビューありがとうございました。
 何度も繰り返すけれど、「私には面白くなかった」というレビューであれば、それは甘受するのです。余計なことを書くから議論になるわけで。

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さて大河ドラマだが、主役以外はいい。特に北村一輝がいい。さすがベテランである。いかにも、茫洋たる大器を感じさせる。あと相武紗季、あの髪型がけっこうかわいい。明らかに老人なのに40くらいの秀吉を演じる笹野高史も味わいがある。いかんのが主役である。刀を突きつけられても、いかにも、私は役を演じているだけですー、ここで斬られるわけはありませんー、という能天気な雰囲気が漂ってしまう。

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おお、『童貞放浪記』のヒロインがこんなところで。
http://www.france.jp/servlet/Satellite?c=Page&cid=1176198273200&p=1176234486158&pageid=1&pagename=france%2FSimple3Layout&pname=1235697664170&sc=f61777695899982786978148400358181