ドウテイさん?

 なんか地震があったが、阪神のを経験した人間からすると、まあだまだ。
ところで読んでいなかった『夏への扉』(ハインライン)を読んでいたら「ドウテイさん」というのが出てきた。これは「ドハティさん」だと思う。綴りはDoughty。阪大にいた頃、新しい外国人教師でこの綴りの人が来たが、紹介した教授がやはり読めずに「ドーティーさん? ドガティでしょうか」などと言っていた。「ドウテイさん」はちょっと・・・。

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桐原は相変わらずである。なぜ旧ソ連とか社会主義シナとか北朝鮮で、「書記長」とか「総書記」が最高権力者なのか不思議に思っていたが、書記局が権力の中心と化すからくりがよく分かってきた。

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こないだ中から田中貴子の書いたものについて私が言ったことについて何か言う人がいて、しかし彼らがおしなべて『一冊の本』を見ていないということが、私は気に掛かる。そんなに見つけるのが難しいのか、それともブロガーというのは引きこもりが多いから、アマゾンが配達してくれるものしか読めないのか・・・。
 (小谷野敦