ニュースを見ていたら、混合診療で保健が適用されない制度がおかしいといって裁判を起こしていた男性の勝訴のニュースで、「前例がないので」といってどの弁護士からも断られた、とあった。ほらね瀬々さん、弁護士が見つからないなんて例は、いくらもあるんですよ。その程度のことも知らないで、よく実務家を育てる法科大学院の教員をやっていられますね。第一、司法試験に合格することを目指す大学院で、あなた自身が司法試験に通っていないのって、変じゃないですか。他人に論文がないのを非難している場合ですか。それに、司法実務というのは、うまくまとめる職業ですよ。何も裁判は勝ちと負けだけじゃなくて、和解ってのもあるんですよ。あなたほど、和解とか、落としどころとかいうことを考えられない人は、そもそも法科大学院で教えるのに向いていないのではありませんか。
(付記)瀬々さんはこれに関して、勝ち目のない事件など引き受けるのは弁護士倫理に抵触するなどと言っているが、裁判には意見表明のためのものもある。まあ勝ち目がないなら本人訴訟でやってもいいわけだが、実際に橋本龍太郎がヘビースモーカーだからといって嫌煙団体が訴えるなどという事件もあって、それを引き受けた弁護士はいるのだから、要するに弁護士の倫理といっても、社会情勢に合わせているというだけのことではないのか。
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さて、気の毒にも私と一緒に加藤典洋に罵倒された西村賢太氏が野間文芸新人賞を受賞した。めでたいことである。また、私のようなアマチュア作家と一緒にされてさぞ不快だっただろうと、悪いのは加藤であるが、お祝いかたがたお詫び申し上げたい。