失恋運転禁止

 飲酒運転に対する取り締まりや判決はどんどん厳しくなっている。ところで某所で「失恋運転禁止」に関する文章を読んだ。失恋して精神的にボロボロになっている時に運転するのは禁止すべきだというのだ。まあ半分冗談だが、実際、精神的にヤバイ状態の時の運転は自粛すべきだろう。
 しかしでは、タクシーの運転手が失恋したら、どうするのか。バスやトラックの運転手はどうか。こう考えてみると、まじめに、精神不安定時の運転は禁止すべきではないかとさえ思える。飛行機のパイロットだって、愛人がいるのが妻にばれたりしておたついている時には、搭乗を控えるべきではないか。実際、心身症で逆噴射しちゃった機長もいたわけだし。(若い人は知らないだろうが、心身症という言葉はこの1982年の日航機逆噴射事件で知られるようになった)

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どうも最近、「叫ばれる」という言葉が濫用されているような気がする。こないだなんか「格差社会が叫ばれる今日」とか新聞に書いてあったが、そりゃ「格差社会の是正が叫ばれる」の間違いだろう。本来なら「再軍備反対を叫ぶ」とかいうのだが、何でもかんでも、話題になっていれば「叫ばれる」にしてしまう通弊がある気がする。まあ新聞用語だな。各種審議会委員ばかりやっていると、書く文章も新聞記者調になっていくらしい。