『久米正雄伝』校正

 読者の方70代から『久米正雄伝』の校正漏れを送ってきた。けっこう漏れるものだなと思う。

46p「大学の勉強に嫌気がさして」→「大学の」はトルツメ
60p「久米のこの主の」→「種の」
71p「大阪朝日新聞」→「東京朝日新聞
93p「高等女子専門学校」→「高等」をトルツメ
111p「農村を部隊に」→「舞台」
155p「中学作家」→「中学教師の作家」 
179p「北白河宮」→「北白川宮
181p、『新小説』の寄稿者名で、最後に泉鏡花が入るべきもの、抜けている
203p「四月十二日、新聞に」→「朝日新聞に」
236p、「関西学院高等部」→「中学部」
267p「佐々木」が二度出てくるがこれはどちらも佐々木邦なので、前を「佐々木邦」としてあとはトルツメ
290p「本町通り」→「元町通り」 
298p『人間』が終刊となり、のあとに「*1」。猿之助のところの*は抹消。
325p「滝田のポケット」→「龍田」
333p2l「*」は「*3」
340p「第五師団」は山口ではなくて広島ではないかと平岡先生からも言われたのだが、これは妻殺害当時の新聞に「山口の第五師団」とある。
342p「同館館長」ってどの館だというのだがこれは、
http://www.c-able.ne.jp/~saikou/aisatsu/aisatsu.htm
「菜香亭館長」とあって、「同館長」とでもすべきだったか。
364p「鈴木文史郎」→「文史朗」
373p「凍傷の後」→「痕」
394p「新潮社は『文藝倶楽部』を」→『文章倶楽部』
396p「庄一郎」とあるのは「晨哉」
420p「文藝賞専攻」→「選考」 
428p「ドッチャダンナ」→「ドッチャダンネ」
450p「雁巣」に「かりす」とルビ→「がんのす」
457p「新京(奉天)」→「新京(長春)」
464p「ビルマから」トルツメ 
465p「対華二十五か条」→「二十一か条」
472p「暁鶏館」に「ぎょうめいかん」とあるが「ぎょうけいかん」か 
474p「真珠湾シンガポールを陥落させた」→「真珠湾とマレー沖で勝利した」
 (陥落というのは占領することなのか)
480p「一月二十八日ガダルカナルから撤退」→「二月七日」
497p「丹波市」→「丹波市町(たんばいち)ちょう?)」別に「丹波市(し)」だと思っていたわけであはないのですが。
524p「二十の扉」最初に、動物か植物か鉱物か示されるので「それは動物ですか?」という質問はない、そうです。
536p「二十八年十月のロマンス社」→「二十三年」
538p「対面を重んじ」→「体面」
544p「恒川恭」→「恒藤恭」 
560p「還らぬ中退」→「中隊」 
538p「文学報告会」→「報国会」 

あと尾上柴舟(しばふね)を「さいしゅう」と訂正されましたがこれはしばふねで良いのです。
恐れ入りました。