「日本文壇史」

私は、伊藤整瀬沼茂樹の『日本文壇史』を通読したことがない。始めは通読しようとしたが、あ、これは、と思ってやめた。これは、字引的に使うべきだと思ったからで、私の記憶力では、読んでも忘れるから、必要に応じて必要なところを読めばよい。
それにしてもこの膨大な歴史の困ったところは、参考文献表が章ごとについているのはいいとして、著者と題名しか書いていないことだ。著作なら、それだけで検索できるからいいが、中には雑誌に載ったものもあるから、どうやって探せというのだ伊藤整! と罵倒したくなることがある。誰か、「日本文壇史」参考文献の書誌を作ってくれないか。というか、講談社文芸文庫に入れるときに、ちゃんと出版社、出版年、掲載雑誌等を記してほしかったよ。