2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『久米正雄伝』の『白蘭の花』のところに、蘭は満洲の花とありますが、満洲の国花は高粱で、蘭は皇帝の紋章だそうです。しかし国花だと思われていたようです。 なお久米を山岡荘八が代作した「折鶴」については、『大衆文学研究』1990年第94号に清原康正の「…

「国民の総意」とは何か

凍雲篩雪 「天皇……の地位は、主権の存する国民の総意に基く」と日本国憲法にあるのは、かねてからの謎である。「総意」は、『日本国語大辞典』で調べると、「すべての人の意思。全体に共通している意見」とあり、もちろん日本国憲法発布の時点でも天皇制に反…

理由はない

石原千秋が、『さようなら、オレンジ』について、好きであることに理由はない、と言ったのだが、これはよく考えたら歌謡曲によく出るフレーズだった。

新書一覧

〇岩波新書 1938- 2000冊以上角川新書 1948-70 229冊哲学新書 雄山閣 1948-49 15冊アテネ新書 弘文堂 1949-71 126冊学燈新書 1949-57 10冊法蔵新書 1949-57 7冊みすず新書 1950 10冊入門新書 川津書店 1950-60 66冊学習研究新書 山海堂 1951-53 26冊三笠新…

文庫一覧

1927 岩波文庫 1929 改造文庫(-1944) 1937 博文館文庫(-1944) 1947 新潮文庫 1948 アテネ文庫(弘文堂、-1949) 1949 角川文庫 1951 創元文庫(-1954) 三笠文庫(-1956) 現代教養文庫(社会思想研究会出版部→社会思想社、-2002) 学燈文庫(-1989) 19…

東大博士論文一覧(3)

●2004 △川島堅二(1958‐、恵泉女学園大教授)『F.シュライアマハーにおける弁証法的思考の形成』本の風景社、2005 〇千葉敏之(1967-、東京外大教授)複製された神聖王権 国家形成期ポーランドとオットー朝ドイツ △国武貞克(奈良文化財研究所)石材分…

東大博士論文一覧(駒場文系1)

1990 ●杉田英明(1957‐、東大名誉教授)『事物の声 絵画の詩 アラブペルシャ文学のなかのイスラム美術』平凡社、1993 サントリー学芸賞 1991年 〇張競(1954‐、明大教授)『近代中国と「恋愛」の発見』岩波、1995 サントリー学芸賞 〇佐伯順子(1961‐、同志…

東大博士論文一覧(1)

1990年以降、東大の人文系で博士号をとった人の一覧です。物故者、日本に残らなかった外国人は除いてあります。●は東大、早慶の教員ないしはどこかの名誉教授、○は首都圏および京阪神のまともな大学、旧帝大の教員、△はその他の大学の専任、および助教、特任…

東大文学部白書

上野千鶴子が『家父長制と資本制』で博士号をとったと思っている人がいたようだ。私も、数年前まで誤解していた。上野さんは、日本でもドイツでも博士号はとっていません(後記:2013年「ケアの社会学」で東大博士)。沼野充義先生もとっていません。ハーヴ…

駒場白書

(2023年更新版) 好評なので(?)駒場のほうもやってみました。もっとも、博士号のあるなし以上に、あまりに高齢化しているので驚きました。何しろ、70年代生まれが4人くらいしかいません。今は総合文化研究科の所属で表示されるのが普通なので、めったに見…

「新人小説月評」担当者一覧

「新人小説月評」担当者一覧 編集 1994年下期 川村湊、富岡幸一郎 1995年上期 清水良典、芳川泰久 1995年下期 スガ秀実、★三枝和子 1996年上期 菅野昭正、室井光広 1996年下期 ★松原新一、中条省平 1997年上期 渡部直己、大杉重男 1997年下期 松本道介、東浩…

丸谷才一年譜

1925年8月27日、山形県鶴岡市馬場町に、丸谷熊次郎の次男として出生。父は開業医。 1944年4月、旧制新潟高等学校文科に入学。百目鬼恭三郎と同級。 19歳 1945年3月、山形の連帯に入隊、8月敗戦を青森県で迎える。9月、新潟高校に復学。 1947年4月、東京帝国…

『群像』創作合評一覧

群像創作合評一覧 編集 『群像』の三人でやる「創作合評」は、1949年から三か月交代が定着し、74-75年と2003年になくなったが再開して今日に至っている。だいたい純文学作家と批評家が中心だが、最近では文学外の人材、ないし翻訳家なども入るようになってい…

筒井康隆作品書誌

筒井康隆(1934年- ) 1960年 25歳 8月「お助け」 宝石 1961年 26歳 1月「環状線」宇宙塵 10月「廃墟」宝石 1962年 27歳 1月「きつね」「訪問者」(ユミコちゃん)ヒッチコック・マガジン 1-6月(ショートショート)科学朝日 1963年 28歳 1月「ある罪悪感…

大江健三郎年譜

1850年 曾祖父・八三郎生まれる。 1855年(安政2)内ノ子騒動 1866年(慶應2)奥福騒動 1894年(明治27)父・好太郎生まれる。祖母はフデ。 1902年(明治35)母・小石生まれる。 1914年(大正3)20歳の父と12歳の母が結婚。 1919年(大正8)祖父この頃死…

http://www.support-asano.net/menu/textpage/t-news4/news4-1606-1.html 今は同志社との裁判になっているのにいつまでも「文春裁判」を表題に掲げているのはどういうわけか。まあ浅野健一のような北朝鮮のスパイみたいなやつは放り出したほうが同志社のため…