『久米正雄伝』の『白蘭の花』のところに、蘭は満洲の花とありますが、満洲の国花は高粱で、蘭は皇帝の紋章だそうです。しかし国花だと思われていたようです。
 なお久米を山岡荘八が代作した「折鶴」については、『大衆文学研究』1990年第94号に清原康正の「久米正雄の『折鶴』」がありました。もっとも「折鶴」の出来については何も言っていないが、全体から、不出来だと思っている感じは伝わってくる。