『源氏物語』を全部読むかどうか、というのと、『今昔物語』を全部読むかどうか、というのは別の問題である。とにかく、天竺・震旦・本朝部とあって、仏法部・世俗部に分かれていて、岩波古典文学大系では全五巻、「長い」というより「多い」し、岩波文庫でも本朝部と、天竺・震旦の一部しか入っていない。かつて講談社学術文庫で全訳注の刊行が始まったが当初の予定は全26冊、私は天竺部を三冊まで読んであとは投げ、確か角川文庫の本朝世俗部二冊を読んだだけである。
 その類の、「多い」説話集といえば『アラビアン・ナイト』『カンタベリー物語』『デカメロン』『聊斎志異』などあるが、全部読んだというものはない。もうこういうものは、説話研究に生涯を賭けるとか説話が好きでたまらないというような人以外は、面白いものだけ集めたもので済ませればいいだろうと思うようになった。もっとも『カンタベリー物語』は昔角川文庫の一冊本でそういうのを読んだが、面白くないので驚いた。

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私立を含めてすべての大学が定年を65歳にすれば、オーバードクター問題は解決するのだ。

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金素雲賞なんか貰って韓国へ帰った人はその経歴を隠しているのではないだろうか。