「遊星より愛をこめて」に触れると円谷から資料が提供されないと書いたら、『実相寺昭雄研究読本』(洋泉社)は触れていると言われたので見てみた。確かに見開き二ページ、触れた文章はあるが、円谷を批判していないし、佐々木守の「弱者の抗議はすべて正しい」といういかにも左翼っぽい言葉が結論的に引用されていた。それにこれは実相寺の遺族の協力を得て作っているし、実相寺にも著作権があるからできたことであろう。
 いやあ、「弱者」ってのは一義的に決められないからねえ。