麻生発言について

 麻生太郎の発言について、
http://www.youtube.com/watch?v=yaCC3GlP9nw
 ここで全文が読み上げられており、
http://www.youtube.com/watch?v=SrnQREcDNJM
 こちらで途中からの音声がある。
 前者では、麻生はナチスを反面教師としろと言ったのだと解説されているが、後者だと聴衆がどっと笑っているので、そう思えなくなっている。
 つらつら考えたのだが、麻生は「狂騒の中で憲法を変えるな。冷静に議論をして変えろ」と言っているわけだが、ナチスは政権をとったどさくさでこっそり憲法を変えた。ので、実はどっちでもないのである。例として持ち出したのはいいが、麻生は頭が悪いので、途中でナチスがどっちの例なのか分からなくなった。だが政治家のカンで、ここでこれを言えば受けるというとっさの判断で「あの手口に学んだらどうかね」と言い、みごとに受けた。しかし、それがどっちの意味だったのか、自分でも分からなくなっていた、というのが真相だろう。
だが、冷静に議論をして、といっても、九条護憲派というのは決して冷静にならない連中だからなあ…。 
小谷野敦) 
齋藤慎爾の『周五郎伝』で一つ忘れていた。武田泰淳は、芸術院会員に推されたが辞退した。だが、それを公表しなかった。齋藤はこれを「すがすがしい」と言うのだが、右翼に脅されたりするのを避けるためとも考えられるので、そうは言いきれない。