海音寺潮五郎が、若いころ新保磐次(しんぽいわじ)の『趣味の日本史』を読んでいたと、『日、西山に傾く』に書いていたが、この新保というのは誰かと思ったら、竹田進吾という人の「新保磐次と歴史教科書」(『近代史料研究』2011)があった。1856−1932だが、越後国の生まれで金港堂から歴史教科書を出していた人らしい。もっとも詳しい経歴は竹田が2010年に東北大に出した博士論文に書いてあるそうで、これはまだ公刊されていない。