図書館でヨッパライのおじさんが青年図書館員にからんでいた。利用カードの作り方を訊いているようなのだが、
 「紙とか、ないんですか」 
 と言い、青年が、いや、今は紙じゃなくて、あそこの端末から、と言うと、
 「端末ゥ〜?」
 と、どうも紙でないのが不満の様子である。
 「カード、お作りになりますか?」
 「ああ〜? いや、ならねえけどよう」
 私は喧嘩をふっかけてやろうかと思ったが、こっちを見ないからきっかけがない。それに、カウンターを占拠しているわけではなくて、後ろで子供が待っていると、あ、と言って譲るのである。だがその後ろで、青年との会話の続きをしようと待っているからぶきみである。
 私がコピー機のほうへ行って、振り向くともういなかったので、おとなしく帰ったのかな、と思ったら、帰り際、その端末によりかかっていじくっていた。