いくら何でもマヌケな弁護士

 『文藝家協会ニュース』の一月号に、勝見洋一のエッセイが載っている。これは原稿料は出ないらしいが、勝見のところへ都内の某飲食店から弁護士を通した手紙(おそらく内容証明)が来て、貴殿はうちの店のウェブサイトに載っている文章を貴殿の著書に全文引用している。来い、というので、もちろんそれは勝見の文章だから、三年前の雑誌の初出を持っていったら、あちらが恐縮したという。ウェブサイトは、今では連絡がとれない業者に頼んだ、という。
 いくら何でもマヌケではないか。飲食店主はともかく、弁護士がバカすぎる。普通に調べたって勝見はいくつも著書のある料理評論家で、どっちが先かくらい分かりそうなもんだ。 

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昨日はまたやや不気味な葉書が来た。『母子寮前』について、83歳の人がタウン誌か何かに載せた紹介文みたいなものを、葉書の表と裏にびっしり細字で印刷したものだ。文春から回送されてきたらしいが、まあ実にあちこち間違っているし、バカな学生がレポートでよくやるみたいに、要約ができなくて引用の綴れ錦になっている。多分、半分はボケてるんだろうなあ。
 あと先日、自費出版歴史小説をとうとう送ってきた人。いったいどういう呑気さで、『文藝年鑑』の最新号を見つけることもできずに小説を三冊も書くのか不思議で、調べたらこの寺院の関係者らしい。
http://www.bekkoame.ne.jp/~housenin/link32.html 
 なんかいかにも金だけはうなるほどあるって感じで、なるほど地方って怖いなと思いました。