図書館の本の放出

 近所の図書館が、このところ大量にいらない本を放出していて、私もどんどん貰ってきている。明治大学でもやっていたが、明大のほうは、いかにももう不要という感じのが多かったのだが、こちらはけっこう新しいものも多く、『昭和文学全集』の別巻なんかただで貰ってきていいのかと思った。あまり放出が激しいと、後で困ることになりゃしないかと不安になる。
 世の中で、一番不要な本というのは、もちろんいろいろあるにしても、文学作品の作品論というやつだ。何ら実証的なことが書いてないような、感想文みたいなやつ。実証性のある文学研究と、ないのとでは、天と地ほども価値が違うと、私は思っている。まあ同時代評というのはそれなりに意義があるのだが、今、古典的な作品について何やかにや書いているのは、ほぼ無価値。

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