西洋語に訳せないとされている「よろしくお願いします」だが、日文研ニューズレターの新任准教授・佐野真由子のあいさつ文の最後にそれがあり、隣の英文を見たら、
I look forward to meeting and building ties with all of you.
とあった。なるほど。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
宮本百合子の『道標』は、昭和3−5年に百合子が湯浅芳子とロシヤ‐ヨーロッパを旅した時のことを描いたものだが、いろんな人が出てくる。それがたいてい変名である。
佐々伸子‐中条百合子
吉見素子‐湯浅芳子
秋山宇一‐秋田雨雀
瀬川雅夫‐米川正夫
内海厚‐鳴海完造
佐内満‐小山内薫
川瀬勇‐千田是也
中館公一郎‐衣笠貞之助(吉村公三郎かと思った)
長原吉之助‐河原崎長十郎
相川良之助‐芥川龍之介(地の分に登場)
笹部準之助‐夏目漱石(金之助)(息子の夏目純一が登場)
楢崎佐保子‐野上弥生子
篠原蔵人‐蔵原惟人
森久雄‐林房雄
須田猶吉‐志賀直哉
武島裕吉‐有島武郎
河野ウメ子‐網野菊子
蜂谷良作‐平貞蔵
利根亮輔‐大熊信行
磯崎恭介‐板倉鼎
木下徹‐山本実彦
山上元‐片山潜
石田重吉‐宮本顕治
佐々泰造‐中条精一郎
佐々多計代‐中条葭江
佐々和一郎‐中条国男
佐々保‐中条英男
佃‐荒木茂
青空文庫は分割してほしいんだよなあ。長いものってHTMLで開くとフリーズする。
瀬戸内寂聴『孤高の人』は湯浅芳子のはた迷惑な性格を描くが、老人ホームで寝たきりになっている城夏子の描写もあり。