明智光秀と天皇制

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社会学者から、社会学では日本文化論とか日本人論はイデオロギーだということになっていて批判されると言ってきたので、じゃあ上野千鶴子はなんでやっているのかと問うたら返事がなかった。ああ社会学よ、この二十年は、上野と宮台によって君らの信頼が失墜したのだ。そして比較文学の信頼は佐伯さんと平川上皇によって失墜させられたのだ。

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杉本良夫らの日本人論批判はどうか、とも問われたのだが、杉本とロス・マオアの『日本人は「日本的」か』を見ると、どうも彼らは、日本人論の中から別の日本人論を作りだそうとしているようである。たとえば11章では、日本人は写真を撮るのが好きで日記をつけるのが好きだ、と述べているが、それは本当なのか。それにこの本に関して言うと、現代日本ばかりを論じていて、歴史的展望がない。まあ、ほかの本も見てみよう。