2021-11-14から1日間の記事一覧

田中優子「遊廓と日本人」アマゾンレビュー

小谷野敦 5つ星のうち1.0 変な本 2021年11月14日に日本でレビュー済み 私はかねて田中優子を「江戸幻想派」として批判し、田中の2002年の本『江戸の恋』を徹底批判したこともある(「中庸、ときどきラディカル」)。もともと、近世文化が遊里遊女という奴隷…

「舞踏会へ向かう三人の農夫」をあきらめる

古い『文學界』を整理していたら、2000年の号に、ちょうど柴田元幸の翻訳が出たリチャード・パワーズの『舞踏会へ向かう三人の農夫』という長い小説についての座談会が載っていた。柴田、若島正、高橋源一郎、佐藤亜紀によるもので、前のほうを読んだがみな…