アバンタイトルというものがある。あるのは知っていても名称を知らない人が多いようで、私も最近まで知らなかった。
しかし見ての通り、英仏混成の和製西洋語である。しかし検索しても、フランスで使われている様子もない。外国では何と言っているのだろう。
あるいは、いつから使われるようになった手法か。少なくとも70年代前半の『男はつらいよ』の夢のシーンで使われていたのは確かで、『男たちの旅路』になるとはっきり使われていた。しかしまさか日本が最初ということはあるまいが…。ウィキペディアの説明ははなはだ不十分である。
あ、そうか『奥さまは魔女』の「奥様は、魔女だったのです」というのがそれか。『マグマ大使』とか『仮面の忍者赤影』にもあったな。じゃあテレビのほうが映画より先か。
http://www.youtube.com/watch?v=_qxyz5smHo0
『十二人の怒れる男』(1957)で確認。
英語ではcold openということが分かった。
http://en.wikipedia.org/wiki/Cold_open
いったいこの「アバンタイトル」という、フランスにも英語圏にもない言葉を発明したのは誰であるか…。
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『正論』で小堀先生が小林よしのりに、所功・田中卓を信用するな、新田均、松浦光修、渡部昇一、八木秀次に依拠せよ、と書いている。あれ? 高森明勅は?
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『週刊文春』の宮崎哲弥氏の文章で「脳は10%くらいしか使われていない」というのが間違いであることを知った。じゃあ、潜在能力の開発とかいうこともないわけだな。
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橘木俊詔の『東京大学-エリート育成校の盛衰』を立ち読み。巻末に東大総長濱田純一との対談が載っているのを見て、ああこれじゃ本当のことは書かれていないなと思ったら案の定だった。90年代の大学改革が大失敗で、博士号をとっても定職のない東大出身者が大勢いることなど触れられていないし、濱田との対談で「最近は東大出身の作家があまりいない」と村上春樹が早大であることに触れつつ、松浦寿輝も堀江敏幸も野田秀樹も橋本治も小林恭二も三浦俊彦も小野正嗣も知らないらしく、「柴田翔は芥川賞をとったのにドイツ文学の先生になってしまったのはなぜでしょう」(大意)ってそんなこと文学の素人の濱田に訊いて分かるはずがなくて全然答えになっていない。本当に橘木がそれを知りたいなら柴田に直接訊けばよい。
さらに冒頭で、東大生の学力低下を否定するのだが、立花隆が言い出したことで、立花は東大以外の大学を知らないから期待水準が高かったと言うのは意味不明で、東大卒だから「俺のころに比べて教養がなくなった」と分かるのであって、小樽商科大学から阪大院の著者こそ、東大卒じゃないし東大で教えてもいないから分からないのだと言うべきだろう。
全体として、東大のお墨付き、東大の葬儀の時に配るまんじゅう本みたいなものだ。