http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/mackychan/diary/d342
http://www.jttk.zaq.ne.jp/baags702/monologue035.html
このいずれにも、辻山栄子という会計学者が登場している。今は早稲田の教授らしい。
さて、この「脅迫」については、柳美里自身が、一審判決の出たあとの『創』1999年9月号に「武蔵大学の女性教授」として書いている。単行本『世界のひびわれと魂の空白を』に収録されている。
ところが、原告側弁護士飯田正剛は、翌月号の『創』でこれを、事実無根だと書いている。飯田は、そんなことを言われて反論もせずにいるなどというのは、柳の不断の行動からして不自然である、と説明している。しかし、批判に対しては反論はできるが、脅迫に対しては「反論」はできない。
辻山栄子という名前は、一審判決文に出てくるから特定できる。
そして下のほうの文章を書いた方は、やはり原告側弁護士木村晋介から、そのような事実はないというメールをもらったという。恐らく住所が分からないからメールになったのだろう。
しかし、まるっきりないことを柳が書くとも考えにくい。たとえば、そういう文言ではなかったというなら分かるが、まったくなかったというのだからおかしい。
それに柳は、2002年に出した福田和也との共著『響くものと流れるもの』のあとがきでも、この女性教授による脅迫について書いている。
もし飯田・木村らが、事実ではないというなら、こんな正体不明のネット上の人物にメールを出している暇に、この件でも柳を名誉毀損で訴えればよかったのである。もっともそれを言えば、柳の側も、ウソつき呼ばわりされたのだから、訴えればよかったということになる。とはいえ、弁護士なのに、柳の文章が単行本に収録されるのを指をくわえて眺めていた木村晋介が、あとになって一ネット上の言論に対してそんなことを言ってくるのはおかしかろう。
私は前に、遠い昔、山下悦子と対談した時に山下が言ったことを書いたことがある。
http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20060913
すると後になって山下が、自分はそんなことは言っていない、小谷野というのはヤクザかチンピラだとか書いているもののキャッシュを見つけた。削除したらしいが、いや平気で言ったことを言わないと言い張る人というのはいるのだなあ、と思ったことであった。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
今年はもう新書判が三冊になったが、もはや私が新書を書くのは、雑誌に書く代わりである。何しろ書いても載せてくれる雑誌がないから、新書を書くのである。