原罪

 高校三年生が野球の球を顔面に当てて死んだ。打ったやつはたまらんだろうなあ…。私が高校生の頃、体育の時間に槍投げをしていて、投げた時人に当たりそうな気がしてひやりとしたが、実際は遥かかなただった。ああいうのが当たって死んだら、一生の苦悩だなあ。
 中村うさぎがあんな風になってしまったのは、同志社へ行ったからではないか。つまり「原罪」の思想などを植えつけられたから…。

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細江光先生から、新著『作品より長い作品論』を送っていただいた。
http://www.bookmailclub.com/bmc/reader/search/?.command=detail&book_id=4404
 前半はいわゆる作品論で、名作というのは例外的な天才によって書かれるもので、一字一句に重要な意味があると信じる細江先生の「地獄変」「大津順吉」などの論、後半はお得意の谷崎研究から、南木芳太郎についての伝、最後は「なんと」『ガラスの仮面』論である。美内すずえが、例外的な天才で、『ガラかめ』が名作と認定されたわけだ。異論なし。ちゃんと私の「名作案内」にも入っているし。
 ところで、創元社の編集者だった和田有司の名に「ありつか」とルビが振ってあったのでびっくり。「ゆうじ」か「ゆうし」だと思っていた。