城山三郎先生には『素直な戦士たち』という長編があって、受験戦争と教育ママを描いたもので、私が高校生の頃ドラマ化されたのだが、あの当時、やたらと受験戦争の弊害が言われており、それでゆとり教育なんてものが始まったのだが、考えてみれば、いくら学校がゆとりをやったって、単に子供は塾へ行くだけのことで、何ら解決にはならなかったのだ。
私が教育実習に行ったのは1985年のことだが、担当したのは英語で、かねてから、中学校では文法を教えなさ過ぎると思っていた私は、文法解説をした。すると担当だった女性教師から、ああいうことは教えなくていい、生徒たちはああいうことは塾で教わっているんです、と言われて、唖然としたものだ。どうもその先生も、教育委員会派遣の者どもからそう言われていたらしい。
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http://d.hatena.ne.jp/buyobuyo/20080224
河野義行がオウムを批判せず、むしろ擁護さえしているのは歴然たる事実である。なぜいたずらになるのか、答えてもらいたい。多くの国民が「河野さんっておかしいなあ」と思っているのに、マスコミはビビッて報道しないのである。
http://d.hatena.ne.jp/buyobuyo/20080226
「歴然」が「厳然」になっていたり、もう少し落ち着いて書け。出典はここにちゃんと書いてある。
http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20080117
引用しよう。
「いま私は、一連のオウム真理教(アレフに改称)に対する社会のあり方に懸念を抱いている。・・・私は松本在住のアレフ女性信者から相談を受けたことがある。・・・私に対して「なぜアレフの手助けになるようなことをするのか」という疑問を投げかける人もいる」
自分の妻を植物人間にした団体の人間から相談を受けたり擁護したりするというのは、感情からいって十分おかしいと思う。また河野が対談本を出した浅野健一は、麻原彰晃への死刑判決に際して「昭和天皇のほうが罪が重い」と実にトンチンカンなことを言ったトンデモ左翼である。末端のオウム信者の相談に乗ることを百歩譲って立派な正義感の発露と見なすとしても、麻原を擁護する浅野との対談本を出して、しかも二度も文庫化するなんて、おかしいと思うだろう、普通。おっと、出典が要るのだね。
http://www1.doshisha.ac.jp/~kasano/FEATURES/2003/04asahara.html
http://d.hatena.ne.jp/Prodigal_Son/20080224/1203785367#c
ここにも「河野さんっておかしい」と思っている人はいる(もっともこの人「ネット右翼」と自称するわりには、河野がバリバリの左翼であることを知らないのだね)。
2005.06.23 東京朝刊
長野県の田中康夫知事は22日までに、松本サリン事件の被害者で当初、容疑者扱いされた河野義行さん(55)を同県公安委員に再任しない方針を決めた。河野さんは田中知事の要望で02年7月に同委員に任命、来月に3年間の任期が切れるが、県警によると、死亡や病気以外の理由で同委員が2期目に再任されなかったケースはないという。
朝日新聞
という事実もある。よく調べてから何か書くように。
http://d.hatena.ne.jp/mailinglist/20080226/p2
今回はmailinglistくんの言うことに首肯できる。実際、あまり河野氏の動向は関心を持たれていないだろう。だから、「多くの国民」は、「河野氏がどういうことを言っているか知っている人の多くは」に言い直そう。
(小谷野敦)
(付記)なんだかまだガタガタわけの分からぬことを言っているが、私は禁煙ファシズムが「中庸」を逸脱し、普通ではないと言っているのだ。
田中康夫との対立については、別に公安委員三人全員が対立しているわけだし、警察を敵視しているのに警察よりの報告書に同意したというなら、よけい「河野氏はおかしな人」になるだけだろう。というかブヨブヨ君、検索したら、河野がおかしいと言っている人が多いのがよく分かったのではないか。あるいは浅野健一ー河野ー創価学会の密接な関係とか。まあ、今は意地になっているだけだろう…。
それと『なぜ悪人を殺してはいけないのか』で書いたことだが、オウムのサリンの最大の被害者は昏睡状態にある河野の妻であって河野ではない。河野の妻を河野が代弁することはできない。
(付記2)断っておくが、私は河野義行に対してことさら何かが言いたいわけではない。単に「オウムを批判しない」と事実を書いただけなのに突っかかってきた奴がいたから応接しただけである。
だが、オウム事件について、国家と対立するからとオウムを擁護したり、松本サリン事件では死者も出ているのに、真犯人であるオウム以上に、まるでオウム以上に罪深いかのように、冤罪事件における警察と報道の罪を強調しようとするような左翼どもに対して、困った連中だと思っているのは事実である。