宮台真司の不法行為

 東大文学部図書室に、宮台真司が返却していない図書一覧

・M.メルロー=ポンティ『知覚の現象学みすず書房, 1967-1974
・山本啓『ハーバマスの社会科学論』勁草書房, 1980
・ユーリー・スチェパーノフ『記号論入門』勁草書房, 1997
川島武宜『日本人の法意識』岩波新書, 1967
丸山真男『日本の思想』岩波新書, 1961
ノーム・チョムスキー『知識人と国家』ティビーエス・ブリタニカ, 1981
・フィリップ・G.ジンバルドー『シャイネス』勁草書房, 1982
・芹川博通『都市化時代の宗教』東洋文化出版, 1984
・J.H.ヴァン・デン・ベルク『引き裂かれた人間引き裂く社会』勁草書房,1980
・鈴木幸寿『社会学史』学文社、1972
池上嘉彦『「する」と「なる」の言語学』大修館書店、1981
・『現代フランスの思想』不明
・『民法総則』不明

 なんだ、洋書をたくさん借りこんでいるのかと思ったらこの程度か。
しかも『日本人の法意識』『日本の思想』なんて、私ですら高校時代に買って読んでいるのに、三年生になってから借りてるというのに驚いた。普通、これくらい買うだろう。
 でもまあ、借りて返さないのは「窃盗」だよね。ウィキペディア流にいえば「れっきとした犯罪です」だな。
 ルールは全部自分で決めて、どの国の法よりも我々の法が上位にたつと思っているらしいウィキペディア、あるいはウィキメディア財団。世界征服でもしたつもりか。
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 毎日新聞の夕刊に、川上弘美小川洋子が、芥川賞三島賞の選考委員になったことが記事になっていて、「寡占憂える声も」とあった。確かにそうなのだが、井上ひさしはどうなのだ。
 (小谷野敦