大型玉突き襲名

 準年寄・闘牙佐ノ山親方を襲名した。では前の佐ノ山だった蔵玉錦は、と見ると、ウィキペディアに既に、錦島襲名と出ている。では錦島だった敷島は、と見ると、やはりウィキペディアに、小野川襲名とある。小野川は空き株だったが、空いていたのは巌雄が山響になっていたからで、その際山響だった十両大竜は、あの二子山を継いでいる。つまり三代目若乃花の退職に伴う空きが今回埋まったわけで、五つの名跡がからむ大型玉突き襲名は、いま話題の金親が宮城野を継いだ時の、竹葉山(宮城野→熊ヶ谷)、旭里(熊ヶ谷→中川)、蔵玉錦(中川→白玉)、琴椿(白玉→山分)、山分親方(栃富士)死去、以来のものだ。しかしいずれも蔵玉錦がからんでいる。千代の富士と同期の蔵玉錦、借り株人生はあたかも往年の若獅子のようだが、若獅子が11の名跡を借り渡り歩いて遂に廃業したのに比べると、まだ7名跡しか渡り歩いていない。
 金親廃業はないのか? それにしても、ウィキペディアの情報は早い。残念ながら、関取名鑑(http://www.fsinet.or.jp/~sumo/profile/1/01.htm)は追いついていないが、がんばれ関取名鑑。