近松秋江の日記

青木正美さんから著書「昭和の古本屋を生きる」(日本古書通信社)を送ってもらったら、青木さんが以前所持していた近松秋江の未刊行日記の紹介があった。大正十四年(1925)のもので、新潮社から出た「文章日記」だが、あまり本式には書かれておらず、三万円で落札したとのこと。紹介されたのは、三月の、新しい女中が来たことと、11月に、徳田秋聲還暦祝賀の相談会をやったことくらいである。すでに手元にはなく、誰に売ったかは分からないとのことであった。