「男たちの旅路」のスペシャル「戦場は遥かになりて」(1982年2月)は、ヤクザもんとの戦いで死んでしまった若い警備士の婚約者の妊娠している真行寺君枝を鶴田浩二が若者の郷里の小笠原まで連れて行って父(ハナ肇)と反戦思想を語りあうもので、「かっこよくあろうとするな」とか言っている鶴田浩二が、結局はかっこいい活躍をしてしまうドラマである。
今発売されているDVDでは分からないが、最初放送された時、オープニングには「宇宙戦艦ヤマト」の動画が挟み込まれていて、多分無断でやったんじゃないかと思うが、要するにヤマトを軍国主義の復活として批判する意図があったわけで、それは山田太一も知っていたんじゃないかなあ。