こないだからディケンズの『骨董屋』をちくま文庫の北川悌二訳で読んでいる。もとより、『キルプの軍団』の下敷きになったやつで、映画化されたのは観たのだが読んではいなかった。「さすらいの少女ネル」の題でアニメ化されたこともあるが、観てはいない。「キルプ」としたのはこのアニメで、北川訳では「クィルプ」になっているから、大江家ではアニメを観ていたのかもしれない。
しかし、骨董店を借金のために追い出されたおじいさんとネルが放浪する話で、別に面白くはない。ので、電車に乗る時だけちびちび読んでいる。
すると、途中からどうも日本語がおかしくなってきた。
287p(第一冊)「質問をしりごみしたり、しりすごみする筋があるなんて」
288p「まだいたいけない子供のころ」・・・いたいけな、であろう。
324p「角びんからそうとうとっとと酒を飲んでしまった時」・・・そうとうとっと? どうどうどっこの唄?