日本史ブーム

 月々の新刊書を見ていると、日本史の本は、一般向けでよく出る。講談社選書メチエとか、山川出版社とかで、それに対して文学のほうは全然ダメというに近い。  
 学者ではない一般読者の世界に、日本史について細かな議論のできる層というのがあるようなのだが、文学についてはそういう層がかなり乏しいというのが現状であろう。ネット上であちこち見ても、日本史についてはあれこれあるのに、文学は充実度がかなり低い。
 広い意味で文学に関心のある層は、
・新人賞の受賞作家などに関心を向けるワナビ
・新刊書ばかり読んでいる
ドストエフスキーなど特定の人気のある作家にしか関心がない 
 といった特徴がある。

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出版ニュース』の齋藤慎爾の連載で「心臓病患者にとってのグリセリン」と書いてあったが、ニトログリセリンの間違いだろう。