2023-07-28から1日間の記事一覧

馬場あき子と小笠原賢二

2000年ころだったか、私は武蔵野女子大学(現武蔵野大学)の日本文学の専任の公募に出して面接に行ったら、普通そういうことはしてはいけないのに面接に来た人をみな同じ部屋に入れていた。私は隅のテーブルで喫煙していたら、向かいで喫煙していたのが文藝…

高田康成「キケロ」(岩波新書)は名著

高田康成は東大駒場の英語の先生で、専門はチョーサーなのだが、シェイクスピアにも通暁しており、ラテン文学を中心とする碩学で、私が行く前に阪大の言語文化部におられた。航空学校からICUをへて東大大学院へ来た変わり種だが、今では学士院会員である。 …

映画「ラーゲリより愛を込めて」の感想

角川春樹の姉の辺見じゅんのノンフィクション「収容所から届いた遺書」を原作として瀬々敬久が監督したもの。ラーゲリでの11年の抑留の間人々を文芸活動などで励まし続けたインテリ山本幡夫が、ガンのため異国で死んでしまい、家族に宛てて遺書を書くが、ソ…