馬づら娼婦

 落語の中で、馬づらの娼婦の悪口を言うのがある。複数の廓噺に出てくるが、これが不思議である。「その女の顔の長えのなんのって。上のほう見て真中見て下のほう見てるうちに真中忘れちゃう」と言うのだが、それを言うなら「上のほう忘れちゃう」ではないのか。