全五巻でDVDになっている「オーケストラがやって来た」は、小澤征爾中心ではない水色の巻だけ買ったのだがこれはいい。中で岩城宏之が、ベートーヴェン第五第四楽章の「叩き振り」をしている。岩城はもともとティンパニ奏者だが、二十年近くやってないのでと言って「初心者マーク」のゼッケンをつけ、山本直純は「叩き振りなんて無理だと思うけどね」と言うのだが、これは仕込みで、もちろん完璧にやってしまう。この「仕込み」が利いているのが良くて何度も観てしまう。