盗まれる自動販売機

 一昨日のことだが、郵便局のATMで、「ずる」をしたおばあさんがいた。最寄りの郵便局のATMは一台しかないのだが、脇に三つ椅子があって、そこで順番を待つことになっている。しかるに、頑なに座らないおばあさんがいた。そして脇に立っていたのだが、確か、私の次に座っているおばあさんの次だったはずなのに、私が終るとするりと機械の前に立った。立つことで一人飛ばしたのである。
 だいたい、座ることになっているところで立つというのはいかん。電車でも、立ちたいなら立つでいいが、空いている席の前で立っているやつ(たいてい二人組の中年男)はいかん。

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昨日は、いつもゼロマックスを買っている自動販売機へ行ったら、大柄な警官がおじさんから聞き取りをしていた。何でも、自販機の中身が丸ごと盗まれたのだという。中身といっても、缶コーヒーとかだけではなく、機械も盗まれたのだそうだ。さばくルートがあるんだろうなあ。

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櫻田大造の『大学教員 採用・人事のカラクリ』(中公新書ラクレ)を見たら、団塊の世代の大量退職がある、ということが書いてあった。つまり「あきができる」ということである。櫻田は、国立大の定年が63-65、私立大は65-70としており、2012年に1947年生まれが65歳になるから、などと書いている。前にもこういうことを書いた本があったのだが、国立大を定年になってそのまま野に下る、などという竹内信夫先生のような賢人は一握りで、あとはたいてい再就職するから、65歳というのは意味がないのではないか。私立で65歳定年なのは慶應、東海、立教あたりだが、そのまま本当に再就職しない人はあまりいないだろう。私立には、定年のないところさえある。その辺、楽観的な見通しを与えようとしているんじゃないかなあ。