『久米正雄伝』に出てくる三宅恒方が死ぬまでの様子が、妻の三宅やす子の「三つの遺骨」(『三宅やす子全集』3)に描かれている。
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藪禎子『野上弥生子』(新典社、2009)は、08年に死去した藪の遺著であり、最後に藪の年譜がある。高等女学校卒業後、北海道立図書館勤務、北海道ホルスタイン協会に英文タイピストとして勤務ののち、藤女子短大卒、東北大編入して卒、北大大学院、藤女子大助教授から同短大教授、という経歴。旧姓・片桐、夫は藪哲夫である。
拾い読みしたが、宮本百合子の『伸子』と、『真知子』を比較する際に、『伸子』が私小説で『真知子』がつくりごとであるという点を無視しているのが気になった。あと渡辺澄子があとがきを書いているが、「二十世紀後半」の優れた日記文学として「『断腸亭日記』『高見順日記』」とあるのがどうも気になる。また誰だか知らないが編者あとがきに、藪が「病魔に倒れられ」とある。病魔に襲われる、などの間違いであろう。
- 作者: 藪禎子
- 出版社/メーカー: 新典社
- 発売日: 2009/10/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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