「童貞放浪記」再び

 『童貞放浪記』は10月24日から再度渋谷で上映されるらしい。今度は渋谷アップリンク
大阪では第七藝術劇場で11月公開らしい。十三にあるわけだから、実際の舞台と極めて近いところでの上映となる。

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坂本龍馬大河ドラマになるので龍馬ものが復刊している阿井景子の半自伝『わが心の師 清張、魯山人』の清張のところだけ読んだら(魯山人に興味ないから)、清張が柳田国男ライバル物語を書こうとして阿井が南方熊楠との関係を調べていて、谷川健一鶴見和子が、大正末年の二人の絶交の原因となった女中のことで、もう一人女中があったと気づいたが清張は結局書かなかった、とあって、阿井が熊楠の妻を描いた『花千日の紅なく』にそのことが書いてあったので読んだら(なんかだらしのない文章だなあ)、どうもあやふやな推定で、結局分からないのであった。
 久米正雄の戯曲「地蔵教由来」を「地蔵経由来」と誤記していたので先日直したが、画家の関根正二がこの初演に出演しており、画集の解説を見たらこれも「経」で、どうやらみな間違えるらしい。

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サタミシュウの四冊目の文庫に、書店で「あの直木賞作家が」とかポップをつけているらしい。重松清のことだろうが、サタミは三冊目の文庫が2008年8月に出た際、インタビュー形式のあとがきで、「これまで名前が出た人はみな違っています」と言っており、重松の名は既に出ていた。
 また「本名では小説を多数発表」「本名ではベストセラーも出している」と言われたことはあるが、「本名で書いた小説はベストセラー」とは書かれたことが(多分)ない。分かるね? 

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松山政路(省二)といえば、往年の人形劇『真田十勇士』で、真田幸村と猿飛佐助の声をやっていた(一年目だけ)。それが今や本多正信…。