鳴原あきらさんからコメントいただきました

http://d.hatena.ne.jp/narihara/20090227/p1
 そうですか、いや「なりはら」か「なるはら」かさえ分かっていない不明さで、失礼いたしました。そうかなとはちと思ったのですが、論文だと思って読んだもので。しかも文中全部仮称で、「小里文子」「横光利一」「計算した女」などが出てこないので、沼辺さんの文章から、今ようやく林えり子日本女子大桂華寮』まで辿り着いたところです。なお「研究されていないようだ」の「されて」は鳴原さまへの敬語ではなく、受身の「されていない」です。
(付記)さらにこれへの返答がありました。すみませんドリフの志村けんとか、あまり知らないもので。私は伝記的事実を確定するのが作家研究の基礎だと思っております。

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私の後輩に当たる山中由里子さんが、博士論文『アレクサンドロス変相』を上梓しました。山中さんは二つ下でしたが、少年っぽいキュートさで、当時、芳賀、平川両先生に激しくかわいがられておりました。彼女はいわゆる帰国チャイルドで、永井荷風がいたというミシガン州のカラマズー大学を卒業して東大の院へ来ました。芳賀先生はその名前を覚えるのに、「会津、ワカマツー、カラマズー」といって覚えたなどと言い、聞いている人びとは、何を言っとるんじゃろう、という感じ。やはり後輩の西原君が「山中由里子ファンクラブを作りました。だから寄付してください」とふざけて言うと、「ファンクラブなら私にお金くれなきゃ」と言ったというミスチーヴァス・ガールでありました。大学院へ入ってからアラビア語ペルシャ語を始めて、アレクサンドロス大王について修論を書いたという秀才でした。もっとも西原君はその話のあと「あいつ金玉あるんじゃないか」などと言っておりました。

アレクサンドロス変相 ―古代から中世イスラームへ―

アレクサンドロス変相 ―古代から中世イスラームへ―