2021-05-21から1日間の記事一覧

大屋多詠子「馬琴と演劇」アマゾンレビュー

困ったことである星3つ - 評価者: 小谷野敦、2021/05/21著者は1976年生、東大文学博士、青山学院大教授の近世日本文学者。これは700ページを超える博士論文の大著で、演劇以外の馬琴の論文も入っている。しかし「弓張月」の刊行が択捉島襲撃と重なり海国意識…

伊藤亜紗「ヴァレリー 芸術と身体の哲学」 (講談社学術文庫) アマゾンレビュー

難解きわまりない星3つ - 評価者: 小谷野敦、2021/05/19ヴァレリーというのは分からない。加藤周一の『羊の歌』で一高生が横光利一に「「海辺の墓地」の風通しはいいですよ」と言うのからして分からない。この本を読んでもどんどん分からなくなる。だが博士…