ところで滝沢誠の本についてはここに書いてある。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0093.html
 たいてい一つくらい間違いのある松岡正剛だが、

父の権藤直は真木和泉・木村赤松とともに、勤皇党の領袖である池尻葛覃に学んだ。直は品川弥二郎高山彦九郎平野国臣とも親しく、そこには志士的な情熱が渦巻いていた。そこがこれから始まる数奇な縁(えにし)の発端だ。なにしろ高山彦九郎は権藤家の久留米の親類の家で自決したのである。

 権藤直が生まれたのは1830年ころで、高山彦九郎が自害したのは1793年である。何とかしてほしいよ。もちろん滝沢は、直が彦九郎と親しかったなどとは書いていないのである。